2022-01-31

糸脱毛ってどんな脱毛法? 糸を使ったムダ毛処理とは

みなさんは、顔のうぶ毛をどのように処理していますか? 「カミソリで定期的に剃っている」という方もいれば、「脱毛しているので生える心配なし!」という方もいるかもしれません。

 

今回は、お顔のうぶ毛処理に最適といわれる「糸脱毛」という除毛法について説明させていただきます。「糸で脱毛ができるの?」と、不思議に思う方もいらっしゃると思いますので、その驚きの仕組みから効果やメリットについてもご紹介致します。

 

糸脱毛とは?

そもそも日本ではまだ耳なじみのない糸脱毛ですが、中国や韓国などアジア諸国では専門のサロンも多く展開されています。

 

糸脱毛のルーツは、ネパールやインドなどのアジア諸国で古くからおこなわれていた伝統的な除毛法です。娘さんのお嫁入り前には必ず糸脱毛で顔の毛を除毛していたなど、昔からの習慣として定着していることもあるそうです。

 

使用する糸は、ご家庭にある洋裁用の糸でも大丈夫とされています。最近ではご自宅で特別な道具を使わず簡単に除毛できるということで、日本でもセルフで始める人が増えています。そのため、セルフ糸脱毛向けに作られた「糸脱毛専用糸」まで登場しています。

 また、国内のエステサロンなどでも糸脱毛を取り扱うお店も増えてきました。本場アジアの技術を伝授するための資格制度なども誕生していますが、今のところ資格がなければ施術できないというものではありません。

 

糸脱毛の特徴や効果

さて、このようにアジア諸国では良く知られている糸脱毛ですが、どのような特徴や効果があるのでしょうか。

 

【刃物を使わない除毛法】

糸脱毛はその名の通り糸を使用した除毛法であり、刃物をお顔に当てることなく安全にうぶ毛の除去が可能です。「カミソリは怖い」「不器用で、眉毛や生え際の髪まで剃ってしまう」という方にとっては、刃物による怪我の心配も少ないながらもしっかりと取り除きたい毛のみを除毛できる方法になります。

 

【肌の汚れの除去もできる】

糸脱毛では、うぶ毛と一緒に肌表面の不要な角質や毛穴詰まりの原因になる汚れまで除去が可能です。そのため「ニキビのできやすい肌」や「くすみが気になる肌」、「お化粧ノリのよくない肌」の方に適しているといえます。除毛しながら肌をツルツルに整える効果も期待できます。

 

糸脱毛のメリットとは?

うぶ毛を安全に除去でき、ニキビ肌などにも効果的な糸脱毛ですが、そのメリットはまだまだ数多くあります。

 

【1.除毛サイクルを長くできる】

カミソリで剃るだけなら、翌日からすぐうぶ毛が伸びてきてしまいます。しかし糸脱毛ならうぶ毛をからめ取って根元から抜く為、毛が新しく伸びてくることも抑えられます。定期的に除毛が必要なことは変わりませんが、少しでもそのサイクルを長くすることが可能になります。

 

【2.除毛しながらピーリング効果も】

先にも少しご紹介しましたが、糸脱毛ではうぶ毛のほか、肌表面の老廃物や古い角質などを少ない負担で取り除くこともできます。肌がざらついてくすみやすい方や、毛穴の開きや詰まりが気になる方には大きなメリットでは無いでしょうか。

 

セルフ糸脱毛のやり方

様々な特徴やメリットをご紹介させていただいた糸脱毛ですが、冒頭でも述べた通り家庭でも簡単に行うことができます。ここからはご家庭でも簡単にできる「セルフ糸脱毛」の方法についてご紹介させていただきます。

 

【1.準備するもの】

・糸(市販の裁縫糸で可。綿糸でも良いがシルク糸がおすすめ)50㎝程度を1本

 

・ベビーパウダー

 

・綿手袋や軍手など

 

・普段お使いの化粧水や乳液など

 

【2.除毛する場所にベビーパウダーを塗る】

まず除毛する場所にベビーパウダーをはたいておきます。お肌と糸の滑りを良くし、摩擦を防いでしっかり除毛するのが目的になります。

 

【3.糸で輪っかを作って、ねじって両手で持つ】

手袋を両手にはめ、輪にした糸を持って中央をクロスさせ、10回くらいねじります。ねじった部分が中心になり、手に持って「ちょうちょ」のような形になればOKです。それぞれの手は親指と人差し指を縦に広げ、糸の輪の先端を引っ掛けるようにします。

 

【4.ねじった部分を肌に当てて動かし、除毛する】

両手で持った糸の輪を顔に持って行き、鏡を見ながら中央のねじり目を肌に当てて移動させ、うぶ毛をからめ取っていきます。片方の手の指を広げたら、もう片方の指を閉じるようにすれば、左右にうまくねじり目を移動させることができます。両手の位置はなるべく動かさず、ねじり目だけを移動させるようにするのがコツ。

 

【5.仕上げ】

除毛が済んだら塗ったパウダーを洗い流し、お化粧水や乳液で保湿して完了です。

 

上記の方法にて1人で除毛できるのは顔や眉毛ぐらいかもしれませんが、どなたか他の方に手伝ってもらえるようなら、同じやり方で背中のうぶ毛も除去できます。最近は糸脱毛ができるグッズ一式をセットにして売っているので、裁縫糸では不安という方はそちらを活用してもよいでしょう。

 

糸脱毛のデメリットや注意点

糸脱毛はカミソリよりは安全ですが、手軽さという面では少し疑問が残るかもしれません。このように、糸脱毛も万能ではなくデメリット・注意点があります。

 

【1.慣れるまで時間がかかる】

ご紹介した通り少し特殊なテクニックを使うので、慣れてスイスイ除毛できるようになるまでは少し練習期間が必要です。

 

【2.「脱毛」ではなくあくまでも「除毛」】

糸脱毛はあくまで今生えているうぶ毛を抜いて取り除くだけなので「一度除毛したら、もう処理しなくていい!」というわけではありません。新しい産毛はまた必ず生えてきますし、伸びてきたら再度除毛を行わなければなりません。「もう毛を生やさない」という意味での本来の脱毛をしたいなら、やはりサロンで脱毛をしてもらったほうがよいでしょう。

 

【3.痛みがある】

医療脱毛のように声が出るほどの痛みはないものの、細い産毛とはいえ抜くので少しの痛みはあります。ただし「痛気持ちいい」との感想もありますので、明らかに不快なレベルで痛い思いをする心配はそれほどありません。

 

【4.太い毛の除毛はむずかしい】

うぶ毛の量や太さは人それぞれです。それ故、顔の産毛が濃くて太いと糸脱毛では太刀打ちできない場合もあります。

 

【5.肌荒れなどトラブル中の方はNG】

肌に糸を当てて摩擦を加えますので、ニキビが悪化していたり肌荒れを起こしていたりすれば、当然よくない刺激を与えます。肌トラブルを抱えている方は、肌の状態がよくなってから行った方がよいでしょう。

 

まとめ

この記事では最近話題の「糸脱毛」の説明やセルフでの除毛方法、メリット・デメリットなどをご紹介しました。急なお呼ばれやデートに思いがけず誘われることを考えて、糸脱毛をセルフでできるようにしておけば便利です。

 

正直なところ、「自分でお手入れするのは大変だし面倒!」と感じている方もいるのではないでしょうか?面倒なお手入れや、うぶ毛が生えてくる心配とサヨナラしたい方は、サロンでお顔脱毛をするという手もあります。年中お化粧ノリばつぐんなお肌をめざすなら、脱毛のプランを立ててみてはいかがでしょうか。