サロンで脱毛に通っている方なら、毎回施術の際にジェルを塗ってもらっていることでしょう。「あのジェルが気持ち良くて楽しみ」という方もいれば、「慣れたけれど、初めのうちは塗られるとちょっとびっくりしていた」という方もいるはず。
そこで今回は、サロン脱毛の施術で使用しているジェルについて詳しくご説明します。
どんな成分が脱毛にどう作用するのかなど、豆知識として知っておくと役立つでしょう。
脱毛ジェルを塗る目的とその成分とは?
施術の前に塗るあのジェルは、何のために使っているのでしょうか。ここでは、脱毛ジェルを施術に使用する目的とその成分についてご紹介します。
・脱毛ジェルを
脱毛ジェルをサロンで使う目的は、まず「熱や光から肌を守る」ためです。光脱毛機器の中には熱を加える作用を持つものもあるため、その場合は肌を傷めないように冷たいジェルを塗布します。加熱をしないタイプの光脱毛(ハイパースキン脱毛など)の場合は、ヒヤッとしない常温ジェルや体温に合わせた温度でも可能です。
もう1つの目的は、「術後の肌荒れなどの防止」です。痛みやダメージなどが仮に無くても、肌に光を当てることで若干の刺激となる可能性はゼロではありません。施術後に赤味や肌荒れを起こしてしまうことがないよう、必ずお肌の保湿・保護をしながら施術を行っています。また、ジェルを塗ることで照射した光を肌まで安定して通しやすくするはたらきもあります。
・脱毛ジェルの成分
脱毛ジェルの成分に関しては、サロンで使用されているようなジェルを代表としてご紹介させていただきます。
まず、どんなジェル状化粧品でも主成分となる基材は「水」です。水分に保湿成分や安全なゲル化剤などを加え、あのプルプルとした質感をつくりあげています。脱毛用ジェルの場合では、「ハイパースキン脱毛」で使用するジェルを例に挙げると「水」のほか、「加水分解コラーゲン」「グリチルリチン酸2K」「ヒアルロン酸」など、様々な収れん(肌のひきしめ)成分や保湿成分を含んでいます。
脱毛ジェルを使用した施術はどうやっておこなうの?
「脱毛ジェルって、光を当てる前に肌に塗るんでしょう?」とは皆様漠然と想像できると思いますが、実際にはどのような手順・手法で使われているのでしょうか。
・脱毛ジェルを使用した脱毛の手順
【1.残毛処理とジェル塗布前の殺菌消毒】
ジェルを肌に直接塗る前に、電気シェーバーで残毛を処理してから必ず肌の殺菌消毒を行います。「ハイパースキン脱毛」の場合、殺菌消毒は肌におだやかな強酸性水を使用しています。
【2.いよいよジェル塗布!】
殺菌消毒が済んだら、いよいよジェルを肌に塗ります。冷却が必要な光脱毛の場合は冷たいジェルを塗る必要がありますが、「ハイパースキン脱毛」では常温または温かいジェルを使用します。苦手な方も多いあの「ヒンヤリ感」がなく、とても快適と評判です。ちなみにボディの脱毛には、温かいジェルを使っています。一方、顔やVIOラインなどのデリケートゾーン、両ワキなどには常温ジェルと、使い分けがされています。気持ち良く施術を受けられるよう、パーツごとにジェルの温度管理までしっかり行っています。
【3.施術後のお掃除】
施術が終わったら、残ったジェルをまずスパチュラ(へら)でていねいに除去し、さらに残っているジェルは精製水を含むコットンでやさしく拭き取って仕上げます。そしてジェルを拭き取ったあとのお楽しみとして、美白成分入りのマル秘パックでのお手入れが待っています!
熱くないハイパースキン脱毛でも、ジェルを使用するのはどうして?
「ハイパースキン脱毛」は、まったく痛くない・熱くない脱毛法として話題を呼んでいます。そんなハイパースキン脱毛でも、脱毛ジェルを必ず使用しています。先ほどジェルを塗る目的の一つが「熱や光から肌を守る」と説明いたしました。そうなると、「熱くないのにどうしてジェルを使うの?」と、疑問に思うかもしれませんね。ここでは、熱を加えない脱毛法であるハイパースキン脱毛でもジェルを使う理由についてご説明します。
・肌トラブルの予防
ハイパースキン脱毛の光の温度は約37~38℃。体温より若干温かいぐらいですが、ほんのり温かく感じる方もいるでしょう。敏感肌の方などには、それぐらいの温度でも刺激となる可能性があります。そのため、肌トラブルを防ぐ目的でジェルを必ず塗るようにしています。
・肌の保護
肌に直接機器を当てて光を照射しますから、それが刺激となる可能性もあります。そのため、肌保護と光を肌まで届きやすくさせる2つの目的を兼ねて、施術時は必ずジェルを塗ることにしています。
ジェルを塗らないサロンもある?
ジェル有り・ジェル無しのサロンの違い
「脱毛ジェルは、あのヒンヤリ感が苦手!」という方も少なくないもの。脱毛サロンは、ジェルを塗らずに施術を行うサロンもあります。実際に、ジェルの有り・無しによって施術の効果や快適さは変化するのでしょうか。
・ジェル無しのサロンがジェルを使わない理由
ジェルを敬遠するお客様の理由のほとんどは、あの「冷たさ」が不快であるというものです。サロンで冷たいジェルを塗る目的は、「熱や光からの肌の保護」。つまり、熱が肌に残らず冷却する必要が無ければ、ジェルを塗らなくても脱毛できるわけです。
ジェル無しのサロンでは、冷却装置を備えた脱毛機器を使用しています。そのため、冷やすためのジェルを塗らなくても、直接光を当てて脱毛することができるというわけです。
・ジェル有り・無しサロンのそれぞれの特徴は?
ジェルを塗るサロンと塗らないサロン、それぞれどんな特徴を持っているのかを以下にご説明します。
【ジェル無しのサロン】
もちろん、ジェルを使用するサロンと同様に脱毛効果は得られます。しかし、実際にはジェルの代わりに袋状の冷却材を当てながら光を照射しているサロンもあります。そうなると、ジェルを塗らないからといって冷たさを感じずに済むわけではありません。また、冷却装置を備えた脱毛機器の場合、光が照射されるときには照射部の温度がマイナスまで下がるものもありますので、ジェルがなくても結局肌は冷たいということになってしまうこともあります。
【ジェル有りのサロン】
ジェル無しのサロンもありますが、ジェルを塗ってくれるサロンが主流であることに変わりはないでしょう。ジェル有り・ジェル無しで、脱毛効果などには差はありません。効果だけで判断するなら、どちらを選択するかはお好みの問題になるでしょう。ただ、先にご紹介したとおり、脱毛ジェルにはさまざまな美肌成分が含まれています。光を照射することで美肌成分もお肌へ浸透しますから、脱毛と美肌が同時に手に入るという意味合いではジェル有りの施術に軍配が上がるかも!
ジェル有りサロン・ジェル無しサロン、どちらを選ぶ?
さて、ジェルを塗るサロンと塗らないサロン、脱毛効果に差がないとなればどちらを選べばよいのでしょうか。ここでは、ジェル有りサロンとジェル無しサロンの施術時のメリット・デメリットからそれぞれの違いを検証してみましょう。
【ジェル有りサロンのメリット・デメリット】
メリット1:美肌効果のあるジェルを塗り、スキンケアしながら脱毛できる
メリット2:ジェルが肌を保護してくれるので、直接機器を当てて施術しても安心
デメリット:冷感ジェルを塗るサロンの場合、ヒンヤリ感が苦手な方は注意が必要
【ジェル無しサロンのメリット・デメリット】
メリット:冷感ジェルのヒンヤリ感がなくて済み、施術時間を短縮できる
デメリット1:脱毛機器の冷却装置で、照射部の温度が下がるため施術時の冷たさはある
デメリット2:ジェルを塗らないため、スキンケア効果はあまり期待できない
サロン脱毛は、ただ単に脱毛の効果だけが得られれば良いというものでもないと考える方が多いはず。たとえばサロンならではの落ち着ける雰囲気や清潔感、ていねいに施術してくれるおもてなしなどに「癒し」を感じられることも大切なポイントです。
お店によっては時間をかけず確実に作業してくれることが長所となるかもしれませんが、こと脱毛サロンの場合は「ケアしてくれている」という実感が得られることも選択の決め手になるかもしれませんね。
ジェルを使うのに不快感ゼロの「ハイパースキン脱毛」は
メリットいっぱい!
脱毛サロン選びには、ジェルの使用の有無だけでは判断できないさまざまな要素がかかわってきます。ジェルを塗るか塗らないかよりは、「ヒヤッとする不快感がないこと」と「美肌ケアを脱毛と一緒におこなってもらえること」を、サロン選択のポイントとすると後悔がないでしょう。
その点では、ジェル塗布のときも照射時もいっさい冷たさを感じない「ハイパースキン脱毛」は、効果と快適さがしっかり両立されている脱毛法といえます。ジェルを塗って施術しますが、ヒンヤリ感はなく脱毛とともに美肌効果をしっかり得ることが出来ます。
「初めから終わりまで気持ち良く施術してくれるので、積極的に通いたくなる」「常温ジェルで緊張せずに済むので、デリケートゾーンの脱毛でも癒される」「通ううちに肌がしっとりして、毛穴も目立たなくなった」など、ハイパースキン脱毛を経験した方からは他のサロンでなかなか聞かれない評判も多数です。事前のカウンセリングもしっかり行ってくれますから、脱毛ジェルに関して疑問やお悩みがあれば遠慮せず伝えてみてください。