2018-04-20

脱毛する前に毛抜きで処理はNG! その理由と、OKな処理方法は?

毛抜などで無理に毛を引っ張って抜く処理方法は、毛根や皮膚へのダメージにつながってしまうことからあまり推奨されていません。これは、サロンなどで脱毛をする場合の自己処理においても同様。

 

この記事では、脱毛前に毛抜きを使うことがなぜいけないのか、そして、やむを得ず毛抜きを使う場合の安全な使用方法についてご紹介します。 

 

■脱毛前に毛抜きを使ってはいけない理由

 

サロンでおこなっている脱毛法はおもに、毛に反応する光を照射して毛根に作用する「光脱毛」です。一般的な光脱毛では、毛の黒い色素(メラニン)に反応する仕組みのものが多いという特徴があります。そのため、黒い毛を毛抜きで抜いてしまうと、十分な効果を得られなくなってしまうことが理由にあります(;´・ω・)

 

■毛抜きやピンセットを使った自己処理のデメリット

毛抜きやピンセットはたいていのご家庭にありますし、なくても除毛に使う道具のなかでは比較的安く手軽に買うことができます。そのため、気軽にムダ毛を処理するには便利なグッズなのですが……。ここでは、毛抜きやピンセットによる除毛の特徴や、トラブルの可能性についてご紹介します。

 

・毛が埋もれてしまう「埋没毛」

もっとも多いトラブルは「埋没毛」といって、抜いた後にふたたび生えてくる毛が毛穴からきちんと生えてこず、毛根の内部で成長してしまう症状です。痛みなどはありませんが、毛穴周りで毛がぐるぐると結び目のように伸びるためポツポツと目立って見えてしまいます。

 

・毛穴が炎症を起こす「毛嚢炎」

また、さらに深刻なトラブルには「毛嚢炎」があります。無理に毛を抜いたことで毛根の内部や周囲が傷ついてしまい、雑菌が入ることで炎症を起こす症状です。赤く腫れたり膿んだりするなど、ひどくなれば皮膚科での治療が必要になってしまうかも><

 

・毛穴以外の部分にも「色素沈着」

その他のトラブルには、毛穴周りに刺激を与え続けたことで肌が黒ずんでしまう「色素沈着」も挙げられます。また、まだ医学的に立証はされていませんが、毛根を繰り返し刺激することが原因で「硬毛化」という現象を引き起こし、だんだん毛が濃くなってしまう可能性も指摘されています。

 

■もし、脱毛前に毛抜きで抜いてしまったらどうする? 

脱毛前に限らず、毛抜きでの自己処理は毛にもお肌にもよくないということがわかりました。でも、それをご存じなければ脱毛サロンに行く前にうっかり毛抜きでムダ毛処理をしてしまう可能性もゼロとはいえません。ここでは、脱毛へ行く前に毛抜きで毛を抜いてしまったときの対処法についてご紹介します。

 

・もし脱毛前に毛抜きで毛を抜いてしまったら?

脱毛前の毛抜きはNGですが、すでに処理してしまった場合は仕方ありません。そのままサロンへ行っても脱毛の効果は少なくなってしまいますし、毛穴に見えない傷などがついていればさらに刺激を与えてしまう場合もあります。気づいた時点で脱毛の予定を延期してもうことを検討しましょう。

 

脱毛サロンではキャンセルに関する規定が必ず設けられていますから、まずそれを確認しましょう。サロンによってはキャンセル料がかかってしまうこともありますし、「当日のキャンセルは施術1回分の消化扱い」とするサロンもあります。

 

毛を抜いてしまった場合は、次の脱毛の予定までの期間は少し空けましょう。次の毛が生えるまでの期間もありますし、毛穴が炎症などを起こしていれば症状が収まるまでの時間も必要です。だいたい1か月の期間を空けて、次回の予約日を変更してもらうとよいでしょう。

 

■脱毛前はもちろんNG!でも、脱毛後の毛抜きはどうなの?

脱毛前に毛抜きを使うことはNGですが、では脱毛後は毛抜きを使用しても大丈夫なのでしょうか?ここでは、脱毛後の毛抜き使用について紹介していきます。

 

・脱毛前はもちろん、脱毛後の毛抜きも実は良くない

脱毛後だからといって、毛抜きでの処理が安全になるということはありません。やはり脱毛前と同様、脱毛後の毛抜きも毛穴やお肌のためには良くないんです。 たしかに、炎症や埋没毛などダメージへのリスクが脱毛後に減るということもありませんから、それにもうなずけますね。脱毛前後にかかわらず、毛抜きで毛を抜くことはできるだけ回避したほうが良さそうです。

 

■脱毛前の自己処理におすすめの方法は?

脱毛前の自己処理におすすめなのは、市販の電気シェーバーでムダ毛を剃っておく方法です。直接刃を当てるカミソリだと肌に細かい傷をつけてしまう可能性がありますが、電気シェーバーは刃から肌をしっかりガードしながら毛だけを剃ることができます。

 

脱毛に行く前の自己処理をするタイミングは、「施術の前々日(2日前)」ぐらいがベスト。前日でも基本的には問題ありませんが、敏感肌の方は電気シェーバーを使用しても除毛直後は肌に赤味などが出る可能性があります。それを考慮すると、2日前には電気シェーバーで処理して施術までに肌を落ち着けておくことがおすすめ。

 

また、施術前の自己処理には毛抜きを使うのがNGなのと同様、やはり毛を根元から抜いてしまう方式の「脱毛ワックス」「脱毛テープ」の使用も避けましょう。それに、自己処理しなければならないからといって、剃りにくい箇所まで無理に剃ろうとしなくても大丈夫です。背中やデリケートゾーンなど、自分で処理するのがむずかしければサロンでシェービングをお願いしましょう。ただし追加シェービングに料金がかかるサロンもありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

 

■毛抜きによるセルフ脱毛は極力避けるべき

リスクを回避しながら毛抜きを使う方法などもご紹介しましたが、やはり基本的には毛抜きによるムダ毛処理はおすすめできません。どのくらい推奨できないかというと、世の中に数々ある除毛法のなかでもっとも薦められないというくらいです(;´∀`)

 

たとえ毛抜きで肌トラブルが起こらなかったとしても、毛を引っ張って抜くと毛穴が盛り上がった状態になってしまうことがあります。何度も繰り返せばその状態が慢性的に続いてしまうため、毛穴の部分がポツポツして見えてしまうことも。たとえば、ワキ毛をきちんと処理している人のなかにも毛穴だけポツポツして見える人が稀にいますが、おそらく過去に毛抜きでの処理を続けてきた経験があるのかもしれません。

 

特に、サロンやクリニックへ通っている間は毛抜きの使用は自粛しましょう。毛抜きを使いながらサロンに通っても満足な効果が得られなくなることがありますし、ダメージがある箇所に無理に施術を繰り返すと毛穴周りがシミになってしまうことも。

 

「毛は抜かない」「抜くよりは剃る」「剃るなら電気シェーバーで」は、脱毛期間中の鉄則と考えた方が良さそうですね。脱毛中のルールを守って、ぜひ最速でつるりん肌をめざしてください。