皆さんが「定期的に通って脱毛してくれる場所」を想像するとしたら、エステ脱毛サロンと、美容クリニック等の医療機関を思い浮かべる方が多いかと思います。エステサロンでの脱毛は専門技術者が行う美容目的の施術ですが、クリニックで行う脱毛は医療従事者がする医療行為となる点が大きな違いです。
そこで今回は、医療機関で行う「治療」にあたる医療脱毛について詳しくご紹介します。エステサロンで脱毛するかクリニックで脱毛するか迷っている方は、ぜひご参考にしてください。
■1.医療脱毛って?主な特徴をご紹介
医療脱毛は、「レーザー脱毛」とも呼ばれます。医療機関でしか扱えない高出力のレーザーを肌に照射することで毛根の組織を完全に破壊し、これ以上新しい毛が生えないように確実な処置を行っていく脱毛です。
なんと言っても照射の出力が強い点がメリット!ムダ毛が剛毛でお悩みの方や、体毛が女性より濃くなる傾向のある男性の方の脱毛(ひげ脱毛など)には特に適しています。また、脱毛しなければ頻繁に処理が必要になってくるような目立つ毛(ワキのムダ毛や、ビキニライン周辺、すね毛など)の脱毛には向いているでしょう。
医療脱毛で用いられる「レーザー」は、黒色の部分に反応してその箇所に熱を加えるという特徴を持っています。そのため、今ある黒い毛やその毛根には強く反応して作用するのですが、白髪になってしまった箇所や、顔や背中等の細く薄い産毛には比較的脱毛の効果がでにくいというデメリットもあります。また、高熱を加えて組織を破壊することで脱毛を行うため、アトピーなど敏感肌の方には刺激が強すぎる場合があり、治療に適していないと判断され、施術を断られることもあります。
また、VIOライン (特にIライン・Oライン)は粘膜に近く、特に皮膚が敏感な箇所なので治療には慎重になる必要があります。
■2.通う回数や治療の流れについて
サロンでの脱毛と同様に、医療脱毛も定期的に通いながら複数回の治療を受けることが必要です。ここでは、医療脱毛での通院回数の目安や治療の流れについてご紹介します。
【回数・治療期間】
医療脱毛の場合、肌への刺激も考慮する必要があるため、治療に通うペースは2~3か月に1度ほどが一般的な目安です。脱毛完了までの治療回数の目安は、個人差もありますが、ワキやビキニラインで10~12回、すね毛や腕の毛で6~8回、顔が8~10回ほどとされています。また肌が敏感なIライン・Oラインをクリニックで脱毛する場合にはもう少し回数が多くなり、15回以上かかる場合もあります。
【回数ごとに感じられる効果の例】
医療脱毛で特に人気がある「ひざ下脱毛」を行った場合の、治療回数ごとに感じられる効果の事例についてご紹介します。
・1回目
「脱毛1回目で、すでにムダ毛が生えにくくなった!」という方もいます。しかし、3~4週間経つと新しい毛が少し生えてきてまだら状態になるため「まだ脱毛は終わりじゃないな」と思う方のほうが圧倒的に多いです。しかし、1回目からある程度の効果は実感できると考えて良いでしょう。
・2回目
初回から3か月後ぐらいに2回目の治療を行うことが多いです。1回目と効果自体はそれほど変わらないものの、治療する度に毛が生えにくくなることを改めて実感するかと思います。
・3回目
3回目ぐらいから、新しく生えるムダ毛も明らかに減ったことを確認できる方が多いようです。この頃から「自己処理の回数が減ってきた~!」という方も。
・4~6回目
この頃になると、ほとんど目立たなくなってくる方が多いです。自己処理もほとんどしなくて良くなるので楽チン★しかし、よく見ると毛の本数は少ないもののまだツルツルな状態ではなく「もうちょっと頑張らないとな…」と感じるようです。
・7回目以降
ここまで繰り返すと、ほぼツルツルの状態になる方が多くなります。7回目以降はうぶ毛のような細い毛に丹念にレーザーを当てる治療が中心となり、『8回ほどでほぼ脱毛が完了した!』という方が多いです。
今回の例は「すね毛が剛毛で悩んでる女性」のケースです。医療脱毛の特徴として、『太く硬い毛ほどよく効く』という点があります。自己処理なら楽にできる細い毛やうぶ毛の治療は、逆に長く期間がかかってしまうため、治療の最終段階まで「細い毛だけが残ってしまってて気になる……」というケースも多いようです。
■3.治療時の痛みやリスクの心配は?
皆さんも「レーザー脱毛は痛い」と聞いたことがあるかもしれません。
ここでは、脱毛を検討中の方が気になる『医療脱毛時の痛み』についてご説明します。
医療脱毛ではある程度の痛みは伴ってしまいます。サロン脱毛よりもはるかに高出力のを照射し、高熱を加えてムダ毛を処理する方法上、痛みを感じる方が多いようです。麻酔のオプションがあるところも。
クリニックで医療脱毛を受ける前には、必ず医師やスタッフとカウンセリングを綿密に行い、肌が敏感でトラブルが心配な場合は出力や治療回数を調整していく、などの必要が出てきます。(※場合によっては治療を断られる方も)
■4.エステサロン脱毛との違いは?
エステや脱毛サロンで行っている「光脱毛」と、クリニックで行われる「医療脱毛」の違いについては初めのほうでも少しご説明しましたが、さらに詳しいそれぞれの特徴についてご紹介していきたいと思います。
【流れや仕組みの違い】
エステサロンで行われている光脱毛は、レーザーに比べると出力が弱めの光の照射を定期的に繰り返して毛根のはたらきを抑制し、発毛を妨げる理論でムダ毛を処理しています。
医療機関で行われるレーザー脱毛は毛根とその周辺の組織を高出力のレーザーで破壊し、毛を生えなくさせるという理論です。そのため、医療レーザー脱毛は比較的少ない回数で治療を終えられますが、サロンでの光脱毛は比較的じっくりと通う必要が出てきます。
【痛みについて】
医療脱毛で使用されるレーザーは強い出力が特徴で、短期間で確実な脱毛効果を得ることが主な目的です。一方、エステサロンでの光脱毛はレーザーと比べると出力が弱めで、肌への負担を少なく抑えることにも配慮されています。
痛みについては個人差があるためはっきりとしたことは言えません。実際の照射を無料で体験できる医療機関・サロンを選んで、実際に受けてみるのが一番です。
【料金・価格】
「医療脱毛は費用が高くつき、サロン脱毛はお手頃」というイメージが強いのですが、通う回数が少なく済む医療脱毛と、ある程度長期間通うことになる光脱毛では、実質の費用にそこまで差はないことが多いです。
■5.エステサロンで脱毛するなら、肌にやさしい「ハイパースキン脱毛」!
敏感肌の方や痛みが気になる方など、医療レーザー脱毛を受けることに不安を感じている方でも気軽に施術を受けられる、エステサロンで行うハイパースキン脱毛についてご説明します。
・ハイパースキン脱毛とは?
肌にやさしい特殊な光を照射することで、ムダ毛の発毛を抑制しながらエステのような美肌効果も期待できる、光脱毛の中でも画期的な脱毛法のひとつです。一般的な光脱毛の場合は、出力こそ弱いものの「黒色に反応して毛根部分に高熱を加える」というメカニズム自体は医療レーザー脱毛と変わりません。そのため、白髪の脱毛は難しかったり、極端に日焼けした方は施術が難しくなったり(肌の黒い色に反応して火傷になってしまうので)するケースもあり得ます。
ハイパースキン脱毛の場合は毛の色や肌の色は関係なく、毛根にある発毛因子(毛の種)に作用して発毛を抑える仕組みのため、日焼けした肌でも施術ができますし、うぶ毛にも効果が期待できます。
また、ハイパースキン脱毛では高熱を加える方式ではないため、照射時の体感温度は約38度と体温の範囲内。熱さも痛みもまったく感じないため、敏感肌の方やお子様でも快適に施術を受けていただけます。
■まとめ
今回の記事では、医療レーザー脱毛の仕組みや治療に関する詳しい情報をご紹介しながら、医療レーザー脱毛が難しい敏感肌の方や痛みに弱い方でも気軽に施術を受けられる「ハイパースキン脱毛」についてもご説明しました。強い痛みも我慢できて太いムダ毛を速く処理したい方には医療レーザー脱毛が適していますし、
敏感肌や痛みに弱いなどで医療脱毛を受けられなかった方、通い続けれなかった方には一度ハイパースキン脱毛を検討してみてください。